猫背になると肩こりだけでなく腰の痛みを訴える方が多くいらっしゃいます。
何となく肩こりになるのは分かるけど、何で腰痛になるの?
今回はそんな疑問に分かりやすくお答えしたいと思います。
学生の頃に習ったベクトルって覚えてますか?
下の画像みたいなものですが、難しい話をする訳ではありませんので安心してください。
猫背が腰に負担をかける原理
下の画像のように姿勢が良い場合は、背骨で支えていますので背中や腰への負荷が少ない状態です。
当然、腰痛は起きにくいと言えます。
しかし猫背の場合はどうでしょうか?
背骨が重力をまっすぐ支えていないので、背骨に沿った赤い線は折れ曲がってしまいます。
この場合、力のベクトルはピンクの矢印の方向となり、常に後方へと荷重がかかり続ける状態です。
すると背骨下部の荷重は、前方へ力がかかりますので骨盤は後傾し丸くなります。
この負荷が続くと、背部の筋肉が硬くなることで腰の動きも悪くなってしまうんですね。
そういうケースでは、長時間椅子に座ってから立ち上がって腰を伸ばそうとすると痛みが出たり腰が伸びない事が多いです。
猫背による腰痛の治療とは
まずはピンクの矢印の方向へかかる負荷を減らす必要があります。
つまり背骨に沿った赤い線を直線に近づけていく施術をしなければなりません。
姿勢を正すことなく骨盤矯正をしたとしても、骨盤を後傾させる負荷がなくなっていないわけですから元に戻ってしまいます。
腰痛の治療は、どういう順番で治療を進めていくかも重要にはなります。
原因も症状も千差万別なので、順番や判断もたくさんあって難しくなってしまいます。
今回の記事では猫背などの姿勢不良によって、腰にどういう負荷がかかり腰痛に繋がるのか?を説明してみました。
あくまで一つの視点で腰痛を切り取って説明したものなので、全ての腰痛にぴったり当てはまる訳ではありません。
腰痛治療は、できるだけたくさんの視点を持って施術していくことが大切なのです。


