肩がガチガチに硬いほど肩こりはひどいって本当?

肩こりの人は、病院や整骨院、鍼灸院、マッサージに行った時はもちろんですが、美容院なんかでも肩を揉まれて「肩が硬いですねー」「肩がガチガチですねー」なんて言われますよね。
これって「肩が硬いほど肩こりがひどい」って認識されてるってことだと思うんですが、本当にそうなのでしょうか?

肩の硬さと肩こりの関係

肩こりは「肩の硬さ」を基準にするだけで良いのでしょうか?
それが一番「分かりやすい」基準ではあるんですけど、「肩こりがなかなか楽にならない」方のために視点を変えてみようと思います。

肩こりの治療前に確認すること

まず、普段座っている時に肩がガチガチになっているか?
誰かが触っても、自分で触ってもガチガチ。
やっぱりガチガチ=ひどい肩こりってなりますよね?

では、うつ向けか仰向けになって、肩の硬さを確認してみて下さい。
座っている時の硬さと、寝た場合の硬さは一緒でしょうか????
実は座っている時より寝た時の方が柔らかくなる人が多いんです。

座っている時は肩こりがガチガチ、でも寝ると柔らかくなる。
ん?
じゃあ、肩こりを「硬さ」だけで判断すると説明がつかなくなってきませんか??

座るとガチガチに硬い肩こりが寝ると柔らかくなる理由

座っている時と寝ている時の違い、それは「重力」です。
座っている時は肩から腰に向かって重力がかかります。
寝るとその重力はかからなくなります。
座っている時の硬さを10、寝ている時の硬さが7とするとこの3の差はなんなのでしょう?

結論から言うと「3の力を入れないと座っている姿勢を維持できないから」が答えです。
この3は硬さでは説明できません。
ちなみにガチガチの肩こりになって長い方は、循環不全で皮膚の軟部組織が肥厚している場合があります。

人間の体ってさまざまな要素があるので、単純な足し算引き算だけで計算できない所が難しいんですが、まずは座っている姿勢を維持する為に使っている余計な3の力を解決する所から考えると、延々とモミモミする必要もなくなります。
ガチガチに硬い肩こりだからといって、全て肩の硬さだけで判断しないようにした方が良い結果を生むこともあるんですよね。